サクラ業者の状況というのは最近変化をしています。
出会い系サイトが出始めた頃は、利用する男性が多くサクラは常に人手不足と言われている状況でした。
アルバイトを雇って、2交代制などで24時間365日体制でサクラが事務所のパソコンの前で稼働している時期もありました。
この頃は、出会い系サイトに課金する人も多く、メッセージなどのやり取りの課金で一人に付き数千円~数万円程度の課金をしてもらえれば人件費を費やしても充分に採算が合う内容でした。
しかし被害が拡大した事や、派手にやりすぎる悪徳業者が多くなり出会い系サイトによるサクラ被害は社会問題として取り上げられるなどして悪い意味で大きな注目を集め、出会い系サイトでメッセージのやり取りで課金させるのはサクラという実態が世間で広まってしまいました。
その後サクラは多様化するサクラの手口でもご紹介しているように、活動の場所を時代に合わせて巧みに変えながら活動を続けていて、未だに多くのサクラや悪質サイトが存在しています。
全盛期のように雑居ビルのオフィスなどにズラっとパソコンを並べて24時間体制でアルバイトのサクラがメッセージのやり取りをしている所は少なくなりました。
サクラによる被害件数自体は少なくなっていますが、被害総額でいうと、あまり変わっていないというのが現状です。
どういう事かというと、サクラ被害が社会問題によって警戒して騙されない人が増えてきました。それに伴いサクラ業者は一人のユーザーからお金をだまし取る単価をあげているのです。
コンピューターの進化で、どのような場所でもアプローチだけは人手をあまりかけなくても容易に多くの人にサクラからのファーストコンタクトができるようになりました。
その中でも食いついてくるユーザーが少なくなったこともあり、運営者自らやサクラ会社の上層部、もしくはバイトの中でも厳選された優秀なスタッフのみが数少なくなった、サクラからの連絡で食いついてくるユーザーに対して対応を行い、なるべく大きいお金をだまし取ろうとしているのです。
出会い系のサクラから、振り込め詐欺グループに転身した人も少なくなく、サクラ詐欺としてお金をだまし取っている人の多くは、時代に合わせてスタイルだけは変えながら一般人の弱みなどにつけ込んだ詐欺まがいのサービスでお金をだまし取っているというのが現状です。
そのスタイルは薄利多売から、絞り取れる所からはとことん絞り取るというスタイルへと変化しています。